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 » ばねの定義と機能

ばねとは、JIS B 0103(ばね用語)で「物体の弾性又は変形によるエネルギーの蓄積などを利用することを主目的とする機械要素」と定義されており、金属、ゴム、プラスチック等の材料が持っている弾性を、より有効に利用できる形につくられてもので、力を受けて変形した後、その力が除かれた時に元の形にもどるような強さを有する機械要素を総称する。ばねの機能としては次のものがある。

(1)荷重とたわみの関係

荷重とたわみの関係には種々のものがあるが、通常の引張り、圧縮ばねのように、荷重を受けたとき、図1.1のように直線的に変化するものは、ばね秤の質量の表示に用いられる。また皿ばねのように、図1.2に示す特殊な関係を示すものもあり、自動車のクラッチに用いられ、ペダルの踏力の低減をはかっている。
図1.1 荷重特性(線径)
図1.2 荷重特性(非線径)
図1.3 ばねに蓄えられるエネルギー

(2)エネルギーの蓄積、吸収

ばねに蓄えられるエネルギーは図1.3の斜線を引いた部分の面積に相当し、時計や玩具のぜんまいにエネルギーを蓄えた後、それらを動かす力として利用される。

(3)振動、衝撃の緩和

振動、衝撃の緩和については、機械の基礎に用いて、振動が建物や外の機械に伝わるのを少なくしたり、車両の懸架ばねのように路面から伝わる衝撃をダンパーなどと併用して緩和したりする。
株式会社アクトメント
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